よくあるご質問

仏教の宗派によって、お墓も違ってくるところがありますか?

宗派によって、お墓の形などでの違いは、あまりありません。 あえてあげれば、神道の場合、墓石の頭部を四面錐体型にし、焼香はしないので香台がないことくらいでしょうか。 五輪塔や宝塔の形のお墓も、宗派を問いません。 五輪塔は、それを建てることにより、故人を極楽浄土に成仏させてくれるという思想を表したものです。 浄土真宗では、五輪塔は用いませんが、これは明治になってからのことのようです。

しかしながら、墓石に刻む文字(墓碑銘)は、宗派によって違いがあります。 天台宗や真言宗などは、墓石の上の方に、梵字(サンスクリット語)で阿弥陀如来を表す「キリーク」か、密教の大日如来を表す「ア」の一文字を入れることが多いようです。

浄土宗のお墓には、天台宗で触れたで阿弥陀如来を表す「キリーク」の文字を入れたり、また、戒名(法名)や「○○家の墓」など以外に、 「南無阿弥陀仏」「倶会一処」(くえいっしょ=往生して浄土の人々と浄土で会うこと)を刻字したりします。

浄土真宗のお墓の特徴は、浄土宗とほぼ共通と言えますが、習慣としては、お墓に限らず他の宗派と多くの違いがあります。ざっと次のようなものです。

1.お墓参りのときに卒塔婆供養をしない
2.戒名がない
3.仏壇に位牌をおかず法名軸をかける
4.水子地蔵を建てない
5.梵字を使わない
6.供養や○回忌という言い方はしない(法要・○回会と言う)

臨済宗・曹洞宗などの禅宗は、墓石の上部に「円相」という丸い円を入れます。 これは、「完全な悟りの境地」を表したもので、悟りを開いた人、つまり仏になる(成仏する)ことを意味しています。

日蓮宗のお墓の特徴は、宝塔や五輪塔ですが、必ずしもそればかりとは限らず、社会的地位の高い人に好まれたようです。 五輪塔に「妙法蓮華経」の五文字を入れた墓もよくあります。

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